決まった時間帯に患者に強い光を当て、体内時計を調整して体のリズムを整える、季節性うつ病などの治療法「高照度光療法」が、季節性以外のうつ病にも有効であることが分かったと、ブラジルなどの研究グループが発表した。 高照度光療法は、秋から冬にかけてうつ症状が表れ、春に回復する季節性うつ病や睡眠障害などに対し、補助的な治療として行われることがある。 研究グループは2000年1月~24年3月までの文献データを収集。高照度光療法と、赤色光を当てる治療法または抗うつ薬単剤治療の効果を比較した試験11件に参加した季節性以外のうつ病患者858人分のデータを分析した。 その結果、症状が治まっている割合や治療効果が出ている割合のどちらも、高照度光療法を行ったグループで顕著に多かった。また、追跡期間別(4週間未満または4週間以上)の分析でも同療法グループの方が症状が治まっている割合などが高かった。(メディカルトリビューン=時事)