2型糖尿病の成人を対象にした研究から、診断を受けた時の年齢が若い人ほど将来の認知症リスクが高まることが分かったと、米国などの研究グループが発表した。 研究グループは、2002~16年に同国の健康状態や退職に関する大規模調査と、03年に糖尿病に関する調査に参加した認知症のない50歳以上の2型糖尿病患者1213人を追跡。糖尿病の診断を受けた年齢とその後の認知症リスク、肥満との関係を検討した。 中央値で10年間の追跡期間中、216人が認知症を発症した。解析の結果、70歳以上で糖尿病の診断を受けた人と比べ、50歳未満の人では1.90倍、50~59歳は1.72倍、60~69歳は1.70倍、認知症リスクが高かった。 また、糖尿病を若年で発症した肥満の人では、特に認知症リスクが上昇した。(メディカルトリビューン=時事)