関節リウマチの発症リスクが高い人が実際に発症するかどうかには、腸内フローラの変化が関与する可能性があることが分かったと、英国などの研究グループが発表した。 研究グループは〔1〕関節リウマチの診断などに用いられる「抗CCP抗体」の値が高い人や、関節の痛みなどの筋骨格症状が出た人など、関節リウマチ発症リスクが高い124人〔2〕新たに関節リウマチと診断された7人〔3〕健康な22人―を対象に、腸内フローラの変化を調べた。観察期間の15カ月間に5回の便と血液の検査が行われた。 その結果、〔1〕のうち観察期間中に関節リウマチを発症した30人は、〔3〕の人と比べて腸内フローラの多様性指数の一つである「アルファ多様性」が低いことが分かった。 また、アルファ多様性は抗CCP抗体の値に関連しており、〔1〕で抗CCP抗体が低い人の腸内フローラは〔3〕と同程度だった。(メディカルトリビューン=時事)