サークル活動でフレイル予防―シニア向けマンション調査

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 シニア向けマンションの居住者調査で、サークル活動での交流などが、活力や生活機能が低下する「フレイル」の予防に有効なことが分かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。

 研究グループは2022年3月~24年7月、居住者同士のつながりが心身の健康状態に与える影響を調べるため、シニア向けマンションに住む50~90代の男女約120人を対象に、フレイルの予防や改善に重要とされる「社会参加」の状況などを調査した。

 分析の結果、マンション内の独り居住者のうち、サークル活動に参加している人はしていない人に比べ、2年後のフレイルの割合が10.1%低かった。

 また、マンション内の大浴場利用者のうち87.5%が「利用をきっかけに知り合った人がいる」と回答。研究グループは「マンション内の施設利用や活動で生まれた居住者のつながりがフレイル予防や改善の一因になった可能性がある」と指摘している。(メディカルトリビューン=時事)

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