ラジオ体操で持久力など改善―在宅だと効果が限定的に?

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 ラジオ体操の効果を検討したところ、持久力の改善などが見られたと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2021年10月~22年2月に心身の活力などが低下する「フレイル」とその前段階にある男女220人(年齢中央値78歳)を募集。〔1〕栄養プログラムと1日1回自宅でのラジオ体操を12週間実施する〔2〕栄養プログラムのみ同期間実施する―の2グループに分け、体操が運動能力や、健康関連の生活の質(QOL)に及ぼす影響を検討した。

 解析の結果、〔2〕に比べて〔1〕ではバランスや俊敏性、持久力に関するスコアが有意に改善し、運動を継続する自信に関するスコアの減少幅が小さかった。

 一方、健康関連QOLの精神的側面のスコアには両グループで変化に差がなかった。研究グループは「在宅での体操では他者との交流が制限され、効果が限定的だったのではないか」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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