1日平均で5000歩以上歩くと抑うつ症状が軽減され、1000歩増えるごとにうつ病のリスクも低下することが分かったと、スペインなどの研究グループが発表した。 研究グループは、うつ病や抑うつ症状の所見がある18歳以上の9万6173人を対象とした33件の研究をまとめ、1日の平均歩数との関係を検討した。 その結果、1日の歩数が5000歩未満の人に比べ、5000歩以上の人では抑うつ症状が顕著に少なかった。また、7000歩以上の人ではそれ未満の人に比べ、うつ病のリスクが31%減ることや、1日の歩数が1000歩増えるごとにうつ病リスクが9%減ることが分かった。 研究グループは「歩数計などで歩数を計測するのは、うつ病予防の対策となり得る」としている。(メディカルトリビューン=時事)