航空機の騒音が心機能低下に関与

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 空港付近に住み、航空機の騒音にさらされている人は、心臓疾患のリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。

 研究グループは、同国の研究データを用い、航空機の騒音が心臓の構造や機能に及ぼす影響を調べた。対象は同国内の四つの空港近くに住み、研究で心臓MRI検査を受けた3635人。

 分析の結果、夜間に騒音の目安である45デシベル以上にさらされている人は、心臓MRIで左室心筋量の増加などの異常が見られる可能性が高かった。

 また、同研究の別の参加者2万1360人を対象とした分析から、これらの心臓の異常がある人は、ない人と比べて心血管疾患リスクが4倍高い可能性があると推定された。

 さらに、航空機の騒音と心臓の異常の関係は、夜間に大きな騒音にさらされている人で顕著だったが、24時間通して騒音レベルが大きいことも心臓の異常に関係することが分かった。(メディカルトリビューン=時事)

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