早期退院の鍵は炭水化物―整形外科手術後の病院食

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 整形外科手術の後、早期に退院できた患者は主食を多く摂取していたことが分かったと、北里大の研究グループが発表した。

 研究グループは、傷んだ股関節の骨を人工の骨に置き換える「人工股関節置換術」を受けた入院患者57人のデータを基に、2週間以内に退院した早期退院グループと、それより長く入院していた長期入院グループに分け、手術前の栄養状態、手術後の病院食の摂取量を調査した。

 その結果、早期退院グループは長期入院グループに比べ、手術後早期から主食をより多く摂取し、特に術後3、4日目の摂取量が多かった。一方、おかずの摂取量について両グループに差は見られなかった。また、手術前の栄養状態に違いはなかった。

 研究グループは「手術後の食事では炭水化物の多めの摂取が重要で、傷の治りにも良い影響を与え、早期退院につながる可能性がある」と分析している。(メディカルトリビューン=時事)

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