第一三共ヘルスケア(東京都中央区)によると、がんにかかったことのある女性を対象にした調査で、治療中に肌のケアを行い効果を実感した人の約8割に、前向きな心境変化が見られた。 外見変化のうち、脱毛に悩むがん患者が多いが、バリアー機能の低下などで肌トラブルを訴える患者もいる。 同社は2024年12月、働いていた間にがんにかかった20~50代の女性516人を対象に、がん治療中の肌のケアに関する意識調査を実施した。 その結果、治療でつらかった症状として、20.7%が染み・くすみ、乾燥などの「肌トラブル」と回答。対策をしたいと感じた43.3%のうち、「情報は見つかったが、どれが自分に適しているか分からなかった」人が59.5%いた。 最も多かった肌ケアの目的は乾燥対策で、ケアをして58.4%が効果を実感。そのうち79.8%の人が、コミュニケーションや治療に対して前向きになることができ、心境の変化を感じていた。(メディカルトリビューン=時事)