金曜日や連休前に手術を受けた患者は、術後の合併症や死亡リスクが高いことが分かったと、カナダなどの研究グループが発表した。 研究グループは2007~19年に、同国の医療機関で25種類の一般的な手術を受けた42万9691人(平均年齢58.6歳)のデータを分析。休み前(金曜日または3連休以上の連休の前日)に手術を受けた19万9744人と、休み後(月曜日または3連休以上の連休の翌日)に手術を受けた22万9947人の術後の死亡や合併症などのリスクを調べた。 その結果、手術から30日後までの死亡や合併症、再入院を合わせた発生率は、休み前に受けた人では8.49%、休み後に手術を受けた人は8.13%だった。手術から90日後、1年後までの発生率も同様の結果だった。一方、緊急手術では休み前でもリスク上昇はなかった。 研究グループは、週末のスタッフ不足などの影響を指摘した上で、「曜日に関係なく適切なケアが受けられるような対策が必要」としている。(メディカルトリビューン=時事)