父親の育児参画が子のけが防止に

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 父親が積極的に育児に取り組むと、乳幼児のけがを減らせる可能性があると、富山大の研究グループが発表した。

 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加した親子7万2343組のデータを分析。子が生後6カ月時点での父親の育児状況(室内遊び、外遊び、食事の世話、おむつ交換、衣服の着脱、入浴の世話、寝かし付けの7項目の実施頻度を母親が回答)と、子が4歳までに医師の診断を受けたけがや、やけどの発生との関連を調べた。

 その結果、父親が育児を行う頻度が高い場合はそうでない場合と比べ、子がけがをする確率が低かった。育児内容別では、おむつ交換と衣服の着脱を除く5項目について、実施頻度が高いほど、けがの減少と関連があった。一方、やけどとの関連は認められなかった。

 研究グループは「父親が子の行動を注視し、配慮しながら関わることがけが防止につながったのでは」と分析している。(メディカルトリビューン=時事)

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