2050年までに、世界の成人の約6割が過体重または肥満になる可能性があることが、「世界の疾病負担研究2021」の調査で明らかになった。 調査グループは、204の国と地域の子どもや若者(5~24歳)、成人(25歳以上)の過体重や肥満の割合について、1990~2021年のデータを基に推移を分析。50年までの変化も予測した。 その結果、成人男性の肥満割合は1990年の5.8%から2021年には14.8%に増加し、女性も10.2%から20.8%に増えた。子ども・若者の過体重や肥満の割合も2倍以上に増加した。特に、21年の成人の過体重または肥満の割合は、中国、インド、米国、ブラジル、ロシア、メキシコ、インドネシア、エジプトで多かった。 緊急に肥満対策を講じなかった場合、50年までに世界の過体重または肥満の割合は成人男性で57.4%、成人女性で60.3%、子ども・若者では31.0%に増えると予測された。(メディカルトリビューン=時事)