医療アプリが緊急性判断に有効ー子どもの救急受診

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 保護者が医療情報アプリを利用することで、子どもの病状から緊急度をより的確に判断し、救急外来の受診につなげられる可能性があると、佐久中央病院(長野県佐久市)などの研究グループが発表した。

 同市では佐久医師会が主宰し、症状から子どもの病院受診の目安などを調べられる無料の医療情報アプリ「教えて!ドクター」を提供している。

 研究グループは、2023年12月~24年3月に同市の休日小児科急病診療センターを受診した8歳以下の子どもの保護者386人を対象に、アプリの利用と受診の緊急性との関連を調べた。

 その結果、「緊急」と判断された受診割合はアプリ利用者で63.7%、非利用者では41.7%だった。また、利用者の87.0%が「アプリが受診判断に役立った」、94.4%が「アプリの利用を勧めたい」と回答した。

 研究グループは「救急搬送事例の詳細な評価や、より広範な対象での効果検討を実施したい」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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