米コロンビア大学のChristie Y. Jeon氏らは、60歳超のラテン系米国人を10年間追跡した研究から、ピロリ菌(Helicobacter pylori)の血清抗体陽性は糖尿病の発症リスクを2.7倍高めていたと、1月25日付の米医学誌「Diabetes Care」(電子版)に発表した。慢性的な感染症がサイトカインというタンパク質の値を上昇させることや、ピロリ菌が消化不良を起こすことから糖尿病リスクを高める可能性は示唆されていたものの、ピロリ菌感染が糖尿病発症につながることを示す研究結果は初という。