風疹は「出産・育児世代の感染症」、来年も流行の可能性

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 風疹(三日はしか)が全数報告となった2008年以来の大流行を記録している。今年初めから先週までの報告数は1,000例を超えた。風疹は過去に5~6年ごとの大きな流行を繰り返している。今回の流行は昨年、複数の地域の職場で起きた30~50歳代の男性が中心の集団発生に端を発しており、国や自治体が積極的に対策を呼び掛けている。「風疹の流行は2~3年連続して起こることが多く、1年目より2年目の方が規模が大きいというこれまでの流行の傾向と同じ」と指摘するのは、国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子氏。同氏は、風疹は今や「出産育児世代の感染症」で、ワクチン接種による感受性者の積極的な減少対策が進まなければ、来年も同様の流行が起こる可能性があると警鐘を鳴らす。

最新の風疹(三日ばしか)発生報告数と年間推移を見る

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