一時期は、「食べてはいけないもの」の代表格としてやり玉に挙げられた食品添加物だが、がん治療に役立つ可能性が出てきた。米ミシガン大学歯学部のNam E. Joo氏らは、英医学誌「Cancer Medicine」(2012; 1: 295-305)に発表した論文の中で、動物実験などによって食品添加物のナイシンにがん抑制効果が認められたと報告している。これまで日陰の存在だった食品添加物が表舞台に飛び出し、がん治療の救世主になるかもしれない。