肥満、加齢、運動不足など、糖尿病(2型)の危険因子は多いが、本人の努力では改善できないものの一つに家族歴がある。これは、家族に糖尿病がかかった人がいる、つまり遺伝的に糖尿病にかかりやすいことを表す。米スタンフォード大学医学部のChirag J. Patel氏らは、糖尿病にかかりやすい遺伝子変異を持つ人では、ニンジンなどに含まれるβ(ベータ)カロテンがリスクを減らす可能性があると、国際医学誌「Human Genetics」(電子版)に発表した。ビタミンEの一種であるγ(ガンマ)トコフェロールでは、逆にリスクが増えたという。