キノコのニンニク炒め

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 食事の量が減れば,便の量も減り,水分摂取が減れば,便が硬くなり,排便が困難になります。便秘には生活習慣の乱れや食事の内容や食べ方,運動不足などが影響します。できるだけ規則正しい生活を心がけるようにしましょう。特に朝食を取るようにすると,排便効果があります。朝からリズムを整えることで,1日3食が取りやすくなります。

 便秘解消の食事のポイントとしては,以下が挙げられます。

 (1)食物繊維を適量取る:食物繊維は,口内炎や胃の調子が悪いなどで取りにくくなりがちです。食物繊維というと,ゴボウ,レンコンなどの硬いものをイメージしがちですが,食物繊維の多いものはほかにもいろいろあります。食べやすい形で取るようにしましょう。例えば,大豆の加工品である納豆を刻む,切り干しダイコンは軟らかく煮る,ヒジキも薄味で軟らかく煮るなどして取ることができます。カボチャやニンジン,ブロッコリーなどにも意外に多くの食物繊維が含まれています。

 (2)乳酸菌を含む食品を取る:乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は感染や腸内の腐敗を防ぎ,腸の蠕動運動を促し,便通を良くします。ヨーグルト,乳酸飲料(カルピス,ヤクルトなど),納豆,漬物などを取るようにしましょう。

 (3)水分をしっかり取る:水分が少ないと便が硬くなります。特に高齢者は水分の取り方が少ない傾向にあります。3食に汁物を付けるとか,間食にジュースやお茶,果物を取る習慣をつけるようにしましょう。朝の空腹時の水や牛乳は胃腸を刺激して便通を促します。生の野菜やリンゴでつくった自家製ジュースもお勧めです。リンゴはペクチンが豊富で便の硬さを調節する働きがあります。

 (4)適量の油脂を取り入れる:適量の油脂は便のすべりをよくし,腸壁を刺激して蠕動運動を促します。

 (5)適度な運動:適度な運動は胃腸の働きを良くします。散歩や軽い体操など,毎日身体を動かす習慣をつけるようにしましょう。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする