1981年以来、日本の死因トップを守り続けているがん(悪性新生物)だが、死亡全体に占める割合は年々減少している。米国では心臓病に続いて2位で、こちらも年々減少しているという。ところが、がんに関する研究、患者支援、情報提供を行っている米国がん協会のAhmedin Jemal氏らは調査したところ、ヒトパピローマウイルス(HPV)に関連するがんにかかる割合は増加していることを、米国立がん研究所の機関誌「Journal of the National Cancer Institute」(2013; 105: 175-201)に発表した。Jemal氏らは、日本では子宮頸(けい)がんワクチンとも呼ばれている「HPVワクチン」の接種拡大が必要と訴えている。