糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症は、症状がないままに進行し、やがては腎不全から透析治療へと至る深刻な病気だ。「糖尿病患者の約42%が腎症を合併しているというデータがあります。初期に発見する検査法もできたので、糖尿病と診断されたら腎症を意識して治療に努めることが重要です」と岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の槇野博史教授(腎・免疫・内分泌代謝内科学)は話す。