豚ヒレ肉のマーマレード焼き

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 胆嚢炎は胆嚢の炎症性疾患で,胆汁の濃縮による化学的刺激や,細菌感染によって起こります。急性胆嚢炎の90%は胆嚢内に胆石があり,胆石によって胆汁の流れが悪くなるため,細菌が繁殖しやすく炎症の原因となっています。

 胆嚢炎の急性期では,発作時は絶食とし中心静脈栄養を行います。発作が止まり痛みが軽減したら,経口摂取を開始します。胆石症に準じて糖質を中心とした流動食から始めて,徐々に普通食に戻していきます。

 脂質は胆嚢収縮の刺激が最も強く,また,十二指腸の胆汁流出の不足によって脂質吸収障害が起きます。そのため,特に急性期(黄疸期)には脂質の制限を強くします。エネルギー,蛋白質は必要量に準じますが,普通食の場合でも脂質は1日30gに制限します。脂質を制限しても,特に脂溶性ビタミン(A,D,E,K)が不足しないよう注意しましょう。

 また食事量に合わせて,胆嚢・胆管が収縮して,胆汁が分泌されます。規則正しい食生活をして,過食は避けるようにしましょう。規則正しい食生活は,胆汁濃度を一定に保ち,胆石の生成を予防することにもなります。胃液の分泌を促進するアルコール,炭酸飲料,香辛料,カフェインを含む飲料は避けましょう。

 慢性胆嚢炎では,寛解期にある場合は急性胆嚢炎の寛解期に準じ,重症の場合は急性期に準じます。

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