東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故から2年が経過したが、復興の進展とともに気掛かりなのが、被災者の心の状態だ。日本トラウマティック・ストレス学会の前田正治会長(久留米大学精神神経科准教授)は4月25日、東京都内で開かれたプレスセミナー(同学会、ファイザー共催)で、原発事故によって他の被災地とは異なる状況にある福島県が抱える「スティグマ」(らく印)について紹介。一般社会に広く理解を求めた。また、震災後に同県南相馬市の雲雀ヶ丘病院の副院長に就任した堀有伸氏は、原発事故により多様化する被災者のストレスを紹介した。