発熱が続く、喉が痛い、リンパ節が腫れる―など、風邪に似た症状が出る疾患にEBウイルス感染症がある。伝染性単核球症ともいい、欧米では「キス病(kissing disease)」と呼ばれているように、キスによる感染が多いという。9割以上の人が感染しているといわれ、多くの場合は感染しても症状が出ることはない。原因ははっきりしないが、ウイルスの増殖が持続して自然に改善しないことがあり、まれに重症となって40度以上の高熱が数カ月続く場合もある。がん・感染症センター都立駒込病院感染症科の味沢篤部長に聞いた。