関節リウマチ(RA)における「目標に向けた治療(Treat-to-Target;T2T)戦略」の治療目標となる寛解・低疾患活動性を達成する上で、メトトレキサート(MTX)や生物学的製剤(Bio)は欠かせない。Bioについては、わが国でも7製剤使用できるようになった。リウマチ専門医でもその選択に迷うことがあると指摘する京都大学病院リウマチセンター特定准教授の藤井隆夫氏は、第57回日本リウマチ学会総会・学術集会(4月18~20日、京都府)で、2011年までに承認されたBio 6製剤の特徴を解説した。サイトカイン抑制に伴う貧血の改善や抗Bio抗体ができにくいなど、Bioといっても各製剤の特徴や投与方法など実にさまざまだ。