2-1放っておいたらどうなる? 関節リウマチの経過 関節リウマチの経過は、単周期型、多周期型、進行型の3タイプに分かれます。治療を受けずにそのままにしておいた場合、これらのいずれかの道をたどることになります。 関節リウマチと診断された時に、どのタイプに当てはまるのかを予測することはできません。病状がどんどん進行する人ばかりではありませんし、すべての人が同じ治療法を必要とするわけでもありません。治療の進め方は、あくまでもケースバイケースで判断し、選択していくことになります。この点が、関節リウマチの治療を難しくしています。例えば、適切な治療を受けることなく健康食品や宗教などで「リウマチが治った!」というケースがあるかもしれませんが、それは「単周期型」で特に治療しなくても自然に治まるタイプだったのかもしれません。しかし「進行型」の人が適切な治療を受けなければ、病状がどんどん悪化してしまうという悲劇を招きます。 関節リウマチによって起きる関節破壊は、発症間もない時期から進み始めることが明らかになっています。関節はある程度以上壊れてしまうと元には戻りません。新しい薬物療法が可能になった今、関節リウマチは早く治療を開始することが関節を守れるかどうかの鍵となっています。