治療法の進歩により、がんを克服する人や治療を続けながら長く生き続ける人が増えている。こうした「がんサバイバー(生存者)」は、どうやってがんと付き合っているのか―。3月22日に千葉市内で開かれた日本臨床腫瘍薬学会の市民公開講座「サバイバーシッププログラム―がん患者の笑顔のためにできること―」では、がんサバイバーである牧野かおりさんが「がんとの上手な付き合い方」と題して講演。自らの闘病とその後の日々を振り返って、希望や前向きな気持ちと恐怖や不安の間を揺れ動く自分を、そのまま認めることが必要ではないかと語った。さらに、その助けとなった仲間や家族の存在、誰かの力になれることの大切さを強調した。(後編はこちら)