ワカサギのチーズ揚げ

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 今回はカルシウムの吸収をよくする栄養素について述べてみましょう。

 カルシウムが骨に沈着するためには,蛋白質やビタミンDが必要になります。日ごろの食事の栄養素バランスが偏っていたり,お年寄りのなかには,蛋白質食品の取り方が以前よりも少なくなったりすることで,骨粗鬆症を助長させている場合があります。蛋白質は一食の献立のなかでメーンになる主菜として取るようにします。

 蛋白質はカルシウムの吸収促進因子であるばかりでなく,筋肉や臓器などの組織の重要な成分でもあります。必要量をしっかり取るとともに,植物性や動物性食品からアミノ酸をバランスよく取るようにします。

 ビタミンDは腸管からのカルシウムの吸収を助けて,骨へのカルシウムの沈着を促進します。魚〔マグロ,イワシ,サンマ,生ざけ,ヒラメ,イサキ,メロ(銀ムツ),サバなど〕は蛋白質食品であるとともにビタミンDが多く含まれています。そのほか,キノコ類(キクラゲ,マイタケ,シメジ,シイタケなど)にも含まれています。また,ビタミンKは骨からカルシウムが排出されるのを抑制します。納豆,ブロッコリー,ホウレンソウ,ワカメなどに多く含まれています。なお,牛乳に含まれる乳糖もカルシウムの吸収を促進します。乳糖は腸内で発酵し,乳酸となってカルシウムの吸収率を高めます。牛乳が優れているのは,この乳糖によるところが大きいのです。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする