近年、大腸がんを予防することが期待されている解熱薬として有名なアスピリンだが、ある遺伝子が変異している人では効かない可能性があることが分かった。米ダナ・ファーバーがん研究所のReiko Nishihara氏らが、6月26日発行の米医学誌「JAMA」(2013; 309: 2563-2571)に報告した研究結果によると、BRAFという遺伝子が正常な人ではアスピリンの服用で大腸がんを発症するリスクが下がったが、BRAF遺伝子が変異している人ではリスクの低下が認められなかったという。