つらいせきが長期間続く百日ぜきの予防にはワクチンの接種が有効とされ、日本でもかつては三種混合ワクチン(DPTワクチン)、2012年11月からは四種混合ワクチン(DPT-IPVワクチン)が、生後11カ月以内に3回、その後1年以内に追加で1回接種することが推奨されている。ところが、このワクチンの効き目について疑問符を投げかける研究結果が、6月24日発行の英医学誌「BMJ」(2014; 348: g3668)に発表された。報告した英オックスフォード大学医学部のKay Wang氏らによると、長く続くせきで受診した子供のうち、予防接種を受けていたにもかかわらず18%で百日ぜきを発症していたという。同氏らは、思春期にも追加で予防接種を行うよう提案している。 最新の百日ぜき発生報告数と年間推移を見る