厚生労働省が特定疾患(難病)に指定する「結節性硬化症」は全身に腫瘍ができ、皮膚や肺、心臓などにさまざまな症状を引き起こす。聞き慣れない病名かもしれないが全国に推定1~2万人の患者がおり、遺伝子の変異によって誰にでも起こり得ることはあまり知られていない。多くは成人する前に発症するてんかんをきっかけに診断されるが、生まれた直後から白いあざを持っていたり、ニキビのような発疹がしつこかったりするようなら注意しておきたい。