中国大陸内陸部で巻き上げられた粒子によって、空が黄褐色に濁る黄砂現象。近年は偏西風に乗って日本に飛来することも増えているが、見通しが悪くなるだけでなく、体に深刻な悪影響を与えることが懸念されている。こうした中、福岡県内の4病院が参加した調査から、黄砂の飛来によって心臓発作の一つである急性心筋梗塞での入院が増えることが分かった。黄砂飛来の4日後で入院が1.3倍と、特に増えていたという。詳細は、7月29日発行の米医学誌「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」(電子版)に掲載されている(関連記事:求められる「アジアンスモッグ」対策、黄砂飛来で症状悪化)。