道端で倒れている人がいて心臓が止まっている場合、ただちに心肺蘇生が必要となる。最近は人工呼吸をせず心臓マッサージ(胸骨圧迫)だけの方が脳機能の回復が良いとの研究結果が報告されている(関連記事)が、では、心臓マッサージを人間が行うのと、機械が行うのとでどちらが優れているのか。スウェーデン・ウプサラ病院のSten Rubertsson氏らが欧州心臓病学会(ESC)の年次集会(8月31日~9月4日、オランダ・アムステルダム)で発表した結果によると、心臓マッサージ機や体外式除細動器(AED)などを製造・販売しているフィジオコントロール社の資金提供による研究だったにもかかわらず、4時間後の生存率に差が認められなかったという。