大腸の粘膜に原因不明の炎症が起き、血便や下痢、腹痛などさまざまな症状を引き起こす潰瘍性大腸炎。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病だが、大腸の炎症を抑える方法はこれまで不明だった。東京工科大学応用生物学部の佐藤拓己教授らは、11月19日発行の米科学誌「Plos One」(電子版)で、コンブやワカメの仲間のシワヤハズという褐藻類から抽出される成分が潰瘍性大腸炎を抑えることを報告した。今回の研究成果により、潰瘍性大腸炎に対する根本的な治療法の開発につながる可能性があるという。