息に含まれている「アセトン」という物質が、さまざまな病気の診断や管理に役立つ可能性が指摘されている。世界的に患者や予備軍が増加している糖尿病もそのうちの一つ。現在、呼気中アセトン値を測定する機器の開発が世界中で進められており、実用化すれば指先に針を刺す血糖測定などを行わずに済むとあって、期待が寄せられている。11月10~14日に米テキサス州サンアントニオで開催された米国製薬科学者協会(AAPS)年次学術大会では、米ウェスタン・ニューイングランド大学医科学部のRonny Priefer教授らが開発した測定機器についての発表が行われた。同教授らは実用化に向けてさらなる検証を進めるとともに、機器の小型化にも取り組むとした。