青魚に多く含まれているドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)は、体にさまざまな良い影響を与えることが知られている。ところが、抗がん剤の治療を受けているがん患者には、オメガ3脂肪酸が悪影響を与えるようだ。この研究結果を、4月2日発行の米国医師会がん専門誌「JAMA Oncology」(電子版)に報告したオランダがん研究所のエミール・フースト氏らによると、青魚や魚油サプリメントを取っている人では、オメガ3脂肪酸の中でも抗がん剤の効き目を弱めるヘキサデカテトラエン酸が長い時間体にとどまっていたという。