薬や吸入器などの進歩によって、喘息(ぜんそく)の治療は大きく進歩した。それでも、薬で症状がきちんとコントロールできない重症の患者は少なくない。こうした中、薬を使わずに喘息発作の症状を和らげる「アレア気管支サーモプラスティシステム」(ボストン・サイエンティフィックジャパン)を使った治療が、今年4月から健康保険を使って受けられるようになった。高周波の電流で気管支の壁を温めて気道の腫れをおさめ、発作を緩和するというもので、喘息治療の新たな手段として期待されている。7月16日に同社が東京都内で開いたプレスセミナーでは、この機器について国立病院機構東京病院の大田健院長(呼吸器内科・アレルギー)らが解説した。