ノーベル賞の大村智さん「微生物の力借りただけ」

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった北里大学の大村智特別栄誉教授は10月5日、同大学で記者会見を開き、受賞の対象となった業績について「私の仕事は微生物の力を借りているだけ。私自身が偉いものを考えたり、難しいことをやったりしたわけでもありません。本当に私がこのような賞をいただいていいのかなという気持ち」とコメントした。大村さんは「線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見」で、米ドルー大学のウイリアム・C・キャンベル博士(アイルランド国籍)、中国・中医科学院のト・ユウユウ教授とともに受賞(ト教授の受賞理由は「マラリアに対する新たな治療法に関する発見」)。この発見は、抗寄生虫薬の開発につながり、途上国を中心に多くの人の寄生虫感染を防ぐこととなった。なお、賞金の800万スウェーデンクローナ(約1億1,500万円)はト教授が半分、残り半分を大村さんとキャンベル博士で等分するという。

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