野球の投球動作は、肩や肘などに大きな負担をかける。まだ体が成長しきっていない子供ではなおさらだ。投手をしている小学生の4人に1人が肘痛を抱えているとの報告もあり、こうした投球障害の予防は緊急の課題だろう。横浜市スポーツ医科学センターリハビリテーション科の坂田淳氏(理学療法士)らは、こうした子供の投球障害を予防するプログラム「Yokohama Baseball-9(YKB-9)」を開発。小学生の野球選手484人で効果を調べたところ、野球肩や野球肘などの投球障害が4割減ったと報告した。この結果は、9月11~12日に京都市で開かれた日本整形外科スポーツ医学会の会合でも発表された(関連記事:野球少年の肘を守れ! セルフチェックで早期発見を)。