冬は、心臓病や脳卒中などを起こしやすい季節。寒いと血管が収縮し、血液の流れが悪くなったり、血圧が高くなったりすることがその原因とされている。このことから、できるだけ室内の寒暖差をなくし、暖かく過ごすことが勧められている。それに加え、心臓病や脳卒中など心血管病の予防には「足元の冷え」対策も講じるとよいかもしれない。自治医科大学医学部の苅尾七臣主任教授(循環器内科)や慶応義塾大学の伊香賀俊治教授(理工学部)らは、秋から冬にかけて実施した調査から、血圧の上昇には床上1.1メートル付近よりも足元(床上0.1メートル)付近の室温低下の方がより強く影響することが分かったと発表した。この結果は、日本心臓財団のメディアワークショップでも報告された。