オランダ人約5,000人の調査から、「うま味」成分として知られるアミノ酸の一つ、「グルタミン酸」を食事からたっぷりとっている人では、大腸がんになる危険性が最大で4割低下するとの結果が3月15日発行の米医学誌「Cancer」(2016; 122: 899-907)に掲載された。グルタミン酸といえば日本の食文化には欠かせない昆布に豊富に含まれる成分だ。以前からグルタミン酸には疲労回復や脳の活性化、ダイエット効果などがあると言われていたが、さらに大腸がんを予防する可能性も示されたことから、昆布だしをきかせた和食が改めて見直されるかもしれない。