血液型によって病気のかかりやすさに違いがあるかもしれないことをご存じだろうか。たとえば、米国で実施された調査では、AB型の人は他の血液型の人に比べて脳卒中や認知機能障害になる危険性が高いことが示されている(関連記事:AB型の人は脳卒中リスクが3割高い―米研究、認知障害になりやすい血液型は?―米研究で関連指摘)。また、O型の男性は前立腺がんの再発リスクが低いこと(関連記事:O型の男性は前立腺がんを再発しにくい―東京医大)、O型の女性は2型糖尿病になるリスクが低いこと(関連記事:糖尿病リスクが高い血液型とは? 仏女性8万人を調査)なども報告されている。さらに4月12日発行の米医学誌「Circulation」(2016;133:1449-57)に掲載された論文によると、スウェーデンとデンマークで献血に協力した約110万人を10年以上追跡した調査から、静脈血栓塞栓(そくせん)症、いわゆるエコノミークラス症候群についても、発症リスクが最も高い血液型と、最も低い血液型が明らかになったという。はたして、それらの血液型とは―?