リハビリテーション(リハビリ)は、病気やけがをした人が、できるだけ自立した元通りの生活を送れるように訓練を受けたり、環境を整えたりすることを指す。一般的に、病気に対するリハビリといえば、脳卒中患者へのさまざまな訓練が思い浮かぶのではないだろうか。しかし、心筋梗塞や狭心症、心不全などの心臓病にかかった患者に対しても、リハビリが有効であることはあまり知られていない。7月16・17日の日本心臓リハビリテーション学会の年次集会を前に、東京都で開かれたプレスセミナーでは、同学会理事長で国立循環器病研究センター循環器病リハビリテーション部の後藤葉一部長が心臓リハビリの効果について解説。「心臓リハビリは心臓病患者が快適で良質の生活を過ごすために必要なものであることを、もっと多くの人に知ってほしい」と呼びかけた。