魚を食べて肌に赤みやじんましんが出たことはないだろうか。その魚そのものに対する食物アレルギーも考えられるが、魚の身に含まれている「ヒスタミン」という物質が引き起こした食中毒の可能性もある。食物アレルギーに似た症状が出ることから、「アレルギー様食中毒」とも呼ばれる「ヒスタミン中毒」は、気温の上昇とともに起こりやすくなる。夏を目前に控えた今、特に気を付けたいヒスタミン中毒について、東京家政大学大学院(東京都)の藤井建夫客員教授(農学博士)に聞いた。4つの予防策も紹介する。