心臓の太い血管が詰まり血液の流れが悪くなる心筋梗塞や、脳の血管が詰まったり破れたりする脳卒中は、日本人に多い病気である。心筋梗塞を含む心疾患は、日本人の死亡原因の第2位、脳卒中などの脳血管疾患は第4位と、いずれも上位を占めており、さまざまな対策が考えられている。そんな中、これまで把握できていなかった心筋梗塞や脳卒中の発症率を死亡率から見積もることが可能であることが、愛媛大学大学院医学系研究科などの共同研究グループによる大規模な疫学調査研究の結果から示された。調査結果は医学誌「International Journal of Cardiology」(2016;222:281-286)に発表された。