バーチャルリアリティで高齢者の転倒を予防

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 年を取ると体が思うように動かなくなるばかりか、とっさの判断が難しくなるため、ちょっとした物でつまずきやすくなる。しかし、高齢者の転倒は骨折などのひどいけがにつながりやすく、寝たきりのきっかけになることも多い。転倒を防ぐためには屋内でウォーキングのトレーニングができる健康器具のトレッドミルを使った歩行訓練が効果的とされているが、ベルギーやイスラエルなどの国際共同研究グループは、これにバーチャルリアリティ(仮想現実)の要素を加えた進化形のトレッドミルによる歩行訓練を発案。約280人の高齢者に、このバーチャルリアリティ歩行訓練と通常の歩行訓練のどちらかを受けてもらったところ、いずれの訓練を受けた場合も転倒回数が減ったが、転倒予防効果はバーチャルリアリティ歩行訓練の方が優れていたとする調査結果を発表した。詳細は8月11日発行の医学誌「Lancet」(電子版)に掲載されている。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする