© Adobe Stock ※画像はイメージです 糖尿病患者はエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)を発症するリスクが高く、特に女性で高いことが分かったと、オーストリアの研究グループが発表した。 エコノミークラス症候群とは、ふくらはぎなどの静脈に血の塊(血栓)ができる「深部静脈血栓症」と、血栓が剥がれて血管内を移動し肺の血管を詰まらせる「肺血栓塞栓症」の総称で、死に至ることもある。 研究グループは、オーストリアの1997~2014年の医療費請求データを用いて、糖尿病患者約18万人と糖尿病のない約54万人を対象にエコノミークラス症候群の発症リスクを比較した。 分析の結果、非糖尿病者と比べて糖尿病患者の方が発症リスクが高かった。患者のうち、男性よりも女性のリスクが高く、女性患者では40歳以降に増加し、50歳代でピークに達することが分かった。 (メディカルトリビューン=時事)