© Adobe Stock ※画像はイメージです 脂質異常症治療薬のスタチン服用者の中には、筋肉痛などを引き起こす人がいるが、ウオーキングなどの中強度の運動では、これらの症状が悪化しないことが分かったと、オランダの研究グループが発表した。 研究グループは〔1〕スタチンに関連した筋肉痛などの症状がある服用者35人〔2〕症状がない服用者34人〔3〕服用していない31人に、中強度の運動を連続4日間行ってもらい、血液検査で筋損傷を測るマーカーなどの変化を調べた。中強度の運動は、1日当たり30キロ、40キロ、50キロのいずれかの距離をウオーキングしてもらった。 その結果、いずれのグループとも運動後の筋損傷の数値は運動前より上昇したが、3グループ間で差は見られなかった。研究グループは、高強度の運動で筋肉痛などの症状の悪化を懸念する声があることを踏まえ、「スタチン服用者の多くは、筋損傷の悪化を気にすることなく、中強度のウオーキングプログラムに参加してよいと考えられる」とコメントしている。(メディカルトリビューン=時事)