温暖化進行で心臓病による死亡増か

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 米国で温室効果ガスの削減目標が達成されなかった場合、猛暑に起因した心血管疾患の「超過死亡者数」(例年の水準から予想される死者数より上回った数)は、21世紀半ばまでに2倍以上になると、米国の研究グループが発表した。

 研究グループは、2008~19年の心血管疾患による死亡者と猛暑日(32.2度以上)のデータを分析。今後、〔1〕温室効果ガス削減政策が行われ、排出量を抑制できた場合〔2〕温室効果ガス削減の取り組みが十分行われず、過去20年間と同じペースで排出量が増加した場合―の2パターンを想定し、36~65年に予測される猛暑に起因した心血管疾患による超過死亡者数を推計した。

 その結果、08~19年と比べ、36~65年に〔1〕の場合は年間の超過死亡者数が162%増加し、〔2〕では233%増加すると推計された。いずれの場合も、超過死亡の増加率は高齢者と黒人でより大きかった。(メディカルトリビューン=時事)

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