新型コロナウイルスの流行中に在宅勤務を経験した人は、通常勤務の人より育児ストレスを抱える割合が多く、特に男性で顕著だったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2022年5~7月にシカゴ在住で同居する子どもが1人以上いる成人労働者825人(在宅勤務者548人、35歳以上492人)から集めた調査データを解析。コロナ下での在宅勤務が育児中の労働者の全般的な健康状態や精神的健康度、ストレスに及ぼす影響を検討した。 解析の結果、育児ストレスを「常に」または「ほとんどの時間」感じていると答えた割合は、通常勤務者の27.3%に対し、在宅勤務者では39.7%だった。男女別に見ると、在宅勤務の父親でのみ有意な関連が認められた。一方、全般的な健康状態や精神的健康度に通常勤務者と在宅勤務者、父親と母親で差はなかった。(メディカルトリビューン=時事)