早歩きを心掛けることで2型糖尿病のリスクが低下する可能性が示唆されたと、イランなどの研究グループが発表した。 糖尿病の予防には運動が有効だが、継続するのは難しい。研究グループは、身近な健康指標である歩行速度に着目。歩行速度と成人2型糖尿病リスクを検討した研究10件のデータを用いて、両者の関連を検討した。 その結果、2型糖尿病リスクは、ゆっくりとした歩行(時速3.2キロメートル未満)に比べ、一般的な歩行速度(同3.2~4.8キロメートル)で15%、やや早歩き(同4.8~6.4キロメートル)で24%、早歩き(同6.4キロメートル超)で39%低かった。歩行速度の上昇とリスク低下の関連は、全体の身体活動量や1日の歩行時間を問わず認められたことから、研究グループは「歩く距離よりも速さが2型糖尿病リスク低下に関連する可能性がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)